投資初心者にぴったりの1冊を紹介します!iDeCoや積立NISAについて理解を深めるために
投資信託やiDeCo、積立NISAに興味があるけれど、何から始めれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
2017年1月から対象が拡大したiDeCo(個人型確定拠出年金)や、2018年1月スタートの積立NISA(少額投資非課税制度)は注目を集めており、これからの資産形成を考える上で無視できない選択肢となっています。
しかし、投資信託の基礎知識や選び方については多くの情報が溢れており、それらをどのように取捨選択すれば良いのか困惑してしまうかもしれません。
そこで、本記事では日経BPから発売された『初心者は投信積み立てから始めよう お金を増やす投資信託入門』を通じて、投資信託のポイントや選び方のコツについて徹底解説します。
投資信託の魅力を解説!なぜ投資信託は初心者に最適なのか
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をまとめ、専門のファンドマネージャーが運用することでリスクを分散し、安定したリターンを目指す金融商品です。
この仕組みは、投資初心者にとって非常に魅力的です。
その理由の一つとして、多くの個人投資家が一人で市場を調査し、適切な投資先を選ぶことは難しく、また時間がかかるという点が挙げられます。
投資信託を利用すれば、専門家に運用を任せつつ、自身は他の活動や仕事に集中することができるため、忙しい現代社会では非常に効率的な投資手法と言えるでしょう。
また、投資信託は運用する資産の種類が多岐にわたります。
国内外の株式、債券、リート(不動産投資信託)、そして短期金融市場まで幅広くカバーされており、これにより投資家は自身のリスク許容度に応じてポートフォリオを組むことができます。
たとえば、リターンを重視して高リスクの株式ファンドを中心に選ぶこともできれば、安定性を重視して債券ファンドを多く含む組み合わせにすることも可能です。
さらに、投資信託の継続的な積立ては、資産形成をする上で非常に効果的です。
特に定額の積立てを継続する「ドルコスト平均法」を利用することで、価格変動の影響を平準化しつつ長期での資産増加を狙えます。
これにより、相場の激しい変動に直面し辛い投資初心者も安心して資産運用が行えます。
6000本の中からどう選ぶ?自分に合った投資信託の見つけ方
投資信託の数は実に多く、約6000本も市場に出ています。
これだけ数が多いと、どの投資信託を選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。
しかし、選び方の基本さえ押さえておけば、自分に最適な投資信託が見つけられるはずです。
まず第一に考慮すべきは、自分の投資の目的と期間です。
長期的な資産形成を目指すのであれば、それに適した長期運用を前提とするファンドを選ぶのが良いでしょう。
たとえば、年金のように長期間運用しながら少しずつ積み立てる場合、一定のリスクを取りながらも安定したリターンが期待できる株式や債券ファンドが考えられます。
逆に短期での利益を重視するのであれば、よりアクティブに運用されるファンドを選ぶことになります。
次に注目したいのが、コストです。
ファンドマネージャーが運用するための手数料(信託報酬)や購入時の手数料など、運用に関する費用は大きく異なることがあります。
そのため、低コストでの運用を心掛けることがリターンを最大化するために重要なポイントとなります。
そして、投資信託の過去のパフォーマンスも選ぶ際の一つの指標にはなりますが、過去の成績が将来も続くという保証はありません。
市場は常に変動しており、過去に良い成績を収めていたからといって将来も同じとは限りません。
したがって、過去の成績だけに依存せず、ファンドの運用方針やマネージャーの実績も考慮に入れることが大切です。
知っておきたい個人投資家が陥りがちな罠!冷静な判断がカギ
投資信託に際して、個人投資家が陥りがちな罠があります。
その代表的な例が短期的な市場変動に対する過剰な反応です。
市場は毎日のように上下動を繰り返しますが、それぞれの変動に逐一反応して投資方針を変えてしまうと長期的な成功は見込めません。
短期的な動きに左右されず、冷静かつ一貫した判断が求められます。
また、噂や流行によって急上昇した人気投資信託に飛びついてしまうことも注意が必要です。
人気が高騰する要因が一時的である場合、それに翻弄されることで適切な投資判断ができなくなる危険性があります。
本当に自身の投資方針に合った商品かを見極める目が重要です。
さらに、多くの初心者が陥りがちなミスとして、自身のポートフォリオをあまりに細分化しすぎたり、逆に一点集中投資してしまったりが挙げられます。
適正な分散投資を心掛けつつ、リスク管理を行いながら市場に対応することが大切です。
リスクを分散する意味や、どのくらい分散すべきかについて理解を深めることで、適切な投資判断ができるようになるでしょう。
ETFの特徴と活用法!低コストで魅力的な投資商品
ETF(上場投資信託)は、投資信託と同様に分散型の投資商品の一つですが、異なる点として大きく挙げられるのが「上場」されていることです。
証券取引所に上場することで、株式同様、株式市場開場時間中にリアルタイムで取引が行えるのが特徴です。
この点が投資信託と異なる大きなメリットとなっており、価格の透明性が高く、タイミングを見計らって売買したい投資家にとっては非常に便利です。
ETFのもう一つの大きなメリットは、非常にコストが低いことにあります。
通常の投資信託と異なり、管理費用(信託報酬)が圧倒的に低く設定されていることが多いです。
そのため、長期保有することで余計なコストを削減し、利益を増やすことが可能になります。
また、市場の特定指数に連動する設計が多いため、どのセクターや国に投資したいのか明確であれば、それにかかわるETFを選ぶことで、特定の市場や分野に効率的に投資できます。
たとえば、日本株式市場全体の動向に投資したい場合には日経平均株価やトピックスに連動するETF、海外市場に投資したい場合には米国株指数に連動するETFを選択することができます。
ETFは短期トレードにも向いていますが、長期での資産形成という視点でも、低コストによるメリットを十分に享受できるため、賢く活用すれば大きなリターンを期待できます。
著者・西野武彦のおすすめポイント!初心者から上級者まで学べる理由
本書『初心者は投信積み立てから始めよう お金を増やす投資信託入門』を執筆した著者、西野武彦氏は、資産運用に長けたパーソナルアドバイザーとして多くの読者に支持されています。
西野氏の執筆スタイルは、複雑な金融商品を初心者にも理解しやすい形で解説することに重きを置いています。
初めて投資信託を扱う読者にとって分かりやすいように、専門用語を多用せず、身近な例えを交えながら解説が進められています。
そのため、金融知識がなかった読者も安心して読み進めることができ、商品の選び方や投資先の見極め方、リスク管理の基本について手に取るように理解できます。
さらに、西野氏は幅広い投資経験を基に、新たな投資トレンドや法改正の影響を踏まえた上で、実践的なアドバイスを提供しています。
これにより、投資初心者はもちろんのこと、既に投資をしている個人投資家にとっても新たな視点を与えてくれる点が、本書の大きな魅力です。
まとめ
投資信託やiDeCo、積立NISAの基礎を学びながら、自分自身の将来に向けた資産形成を考えることは、非常に価値のあることです。
『初心者は投信積み立てから始めよう お金を増やす投資信託入門』は、これから投資を始める全ての人に向けた最適な入門書と言えるでしょう。
この機会に投資の世界に一歩足を踏み入れ、知識を深めることで、より良い未来に向けた資産形成への一助となるでしょう。
ぜひ、実際に手にとって、その内容を体感してみてください。